珍しい後悔のはなし
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こんばんは、おかっぱです!とっても久しぶりですが、日記代わりにブログなど…
高校生の時に初めてバイトした、実家近くの喫茶店が車のガレージに改築されてました。
席数は20席くらいの、小さくてモーニングとランチ以外はとても暇だった昔ながらの喫茶店。
おっとりとしたママさんはとても良くしてくれて、常連のおじちゃんたちも10代の私を孫みたいな感じで可愛がってくれた、ユルくてお気に入りのバイト先でした。

しかしバイトを辞めてから、行こう行こうと思ったまま…成人した時も、結婚した時も、子どもが産まれた時も、お店の前を車で通る度に心の中で報告してたけど
結局「ママさん、お久しぶりです!」ってお店に行くことはなかったのです。
10代の頃の私しか知らない人たちの所に行くのがちょっと恥ずかしかったり、もっと若くて艶々の時に行けば良かった!今じゃもう大人過ぎて「大人になったね〜」なんて言われる時期を過ぎちゃったわ…って思ったり。
だけど、初めてバイトしたお店だったから思い入れがあったし、本当は優しいママさんにも会いに行きたかった。
いつか娘たちと一緒にお茶しに行って「お母さん、ここでバイトしてたんだよ」って話をする妄想だけはよくしてました。
だから、ガレージになっていたのを見て「あっ!しまった!!」と。
あのバイト中に「好きに飲んでいいからね」と言われて飲んでいたアイスコーヒーを、行けばいつでも飲めるものだと思っていたのかも。
私はお葬儀屋さんに勤めていたことがあるので「最期に会った時、あんな会話しかできなかった」とか「生きているうちに〜しておけば良かった」という言葉を聞くことがよくあり、なるべくそんな思いをしないようにと心掛けて生きてきたし
どちらかと言えば、素直に色々行動し過ぎて、大胆過ぎる自分に"やった後悔"をする方が多いタイプでした。
まさか!自分がやり損ねた後悔をするとは!
あのホットサンド、もう一回食べたかった!
私がいつもお店の前を通る度にしていた報告を、ママさんは知らないままで終わってしまうのかな…と悲しくなってきたところで
そうだ手紙を書こう、結婚した時や娘たちの写真も入れて、と思いつきました。ママさんは今も元気にしているのかな?
だけどやっぱり、あの喫茶店はもうなくて、あのホットサンドやカレーやドリアも、あの場所であの器では食べられない。
アイスコーヒーのグラスの形も、四角くて凹みのある氷が溶けていく様も、コースターの形もよく覚えてるのにとても悲しい。
そうやってなくなってから気づくんだ、後回しにするのって良くないな、心からそう思った一日なのでした。
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